イマージョン教育への挑戦 - ワイズプリスクール



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Show & Tell にあたって


2学期も後半に入って、ようやく Show & Tell への準備が整いつつあるYPKです。

Show & Tell とは、文字通り、「見せて」、「伝える」ことであり、ひとつの有効なアウトプットの方法であると思います。しかし、それを可能にするためには、当然ながら、一定のインプットと段階的な訓練が必要であると考えます。

しかも、アウトプットの方法にはいろいろあり、Show & Tell が唯一無二のものではありません。加えて、適正年齢を考慮するなら、小学生以上が妥当であろうと考えますし、敢えてYPK(就学前)で実践するのであれば、実はキンダーのみでもいいのではないかと思うところです。

したがって、(保護者の方々からのご意見もいろいろありますが)私個人としましては、わざわざ幼い子どもたちに強いることでもないのかな・・・と実は消極的な立場に立っております。

しかしながら、子どもたちが「やりたい!」と望むことでしたら、ぜひとも「やらせてあげたい!」と思うのは当然のことであります。

ということで(長い前置きでした)、今年度に入ってから、少しずつ段階を追って Show & Tell への準備を進めて参りました。

当スクールに登園されて、複数年数を経過しているお子さんであれば、Show & Tell に関するインプットの量が十分に満たされていることは確かですから、後は、伝えるべき内容を、人前に立って、筋道を立てて伝えることができるのか、という部分の訓練です。

まずは、6月頃から、学習テーマ「天気」に合わせて、毎日一人ずつ "weather report" を行うところからスタートしました。6月初旬、子どもたちはカードゲーム感覚で「天気」についての語彙と表現を学びました。下旬、キンダーさんから順番に、テレビの天気予報番組の要領で、マイクをもってみんなの前に立ち、"This is 名前, weather report. Today is 日付. It is 天気, today. Tomorrow will be 天気." という基本の表現をマスターするとともに、人前で話すという訓練を始めました。

人前で話すのはとても緊張することです。子どもであってもそれは同様です。しかし、緊張は訓練によって十分に克服することが可能であることは、例年年末と年度末のコンサートのあとのブログで書いている通りです。

その後、1学期末にかけて、さまざまな係活動を開始しました。10時のミルクスナック当番やランチタイム当番は、一人一人に "Would you like some milk / tea?" と尋ねていきます。もちろんこれまで通り "itadakimasu" をしますが、静かにできない子を注意したり、hands together しない子を促したりする表現も使えるようになり、より積極的に責任をもって係の仕事をこなすようになりました。

また、朝のミーティングの時間には、司会進行の係が前に立ち、日付やその日の流れを発表したり、ランチやスナックの係が誰かを伝えたりしながら、人前で話す機会を頻繁に持たせるようにし始めました。

決して小難しい表現や新しい語彙を使わせるのではなく、毎日毎日子どもたちの知っている基本の表現を何度も何度も繰り返していきました。このような日々繰り返されるルーティーンは、次第に子どもたちに、英語で発表することに対してする自信をつけていきました。

2学期は運動会から始まりますので、少々のブランクを経て、10月、いよいよキンダーさんから Show & Tell を開始しました。テーマは「わたしのお気に入り」。

1.This is my .... の基本フレーズから、お気に入りのものの紹介
2.I got it from .... / I bought it at .... で、だれにもらったものなのか(あるいは、どこで買ったものなのか、など)
3.I like it because ... で、それがお気に入りの理由

その後、お友だちからいろいろな質問が飛んできます。「何枚持っているの?(R.I.くんのポケモンシール)」、「どうやって遊ぶの?(K.H.くんのおもちゃ)」などの質問から、「ランチのあと借りて遊んでよいか?(H.K.くんのおもちゃ)」などに至るまで。

子どもたちはお友だちのお気に入りに実に興味津々で、質問も真剣そのものです。ここに見られる一連のやり取りは、(当たり前ですが)ダイアログの暗記や暗誦のトレーニングの結果ではありません。最初から最後まで、子ども自身が伝えたいと思ったことを伝え、また興味を持った子どもが知りたいから尋ね、そしてそれに応えた、その結果なのです。

大量の良質なインプットなしでのアウトプットはありえません。言わされるフレーズは空虚そのもの。空っぽで、そこに心を打つものは何もありません。

今、こうして少しずつ Show & Tell の訓練を受け始めている子どもたちです。あとは何度も何度も繰り返し、経験を重ねることだと思います。

最後ですが、ご家庭で保護者様のご協力がいただけるのであれば、いくつかお願いしたいことがあります。

まず、Show & Tell のために、お子さまが何を持って行こうか悩むとき、ぜひ時間をかけて子どもに選ばせてあげてください。「これがいいんじゃない?」とか、「それはやめたら・・・?」などの声がけは、よほど高価なものや壊れやすいものを手にしたとき以外、なるべく肯定的に見守っていただければ、と思います。

つぎに、お子さまが選んだものについて、その物とお子さまとを繋ぐ記憶をさりげなく掘り起こしておいていただくと、当日の発話がぐんとスムーズになるように思います。みんなの前に立ってから、一生懸命記憶を呼び出している姿を見掛けることがありました。この掘り起こし作業は、あくまで「さりげなく」。もちろん日本語でも結構です。ただ「予行練習」をさせるということでは決してありませんのでご注意願います。

今後とも子どもたちの様子は動画に記録して参ります。いつかご覧になっていただく機会を作りたいと思います。
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by ysdirector2005 | 2008-11-14 18:00 | プリスクール&キンダーガーテン


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