3月22日のプリスクールで、平成17年度が終了いたしました。
あっという間のような、でも一日一日を思い返すととても長かったような、そんな一年でした。平成17年の春、何もないところから本当に頼りなく始まったワイズプリスクールですが、この一年、多くの方々からのご賛同とご支援をいただき、二年目以降を続けていける自信をいただきました。
このプリスクールの一年を語る時に欠かせないのが、エキサイトブログに掲載する「
プリスクール日誌」の存在です。
最近では、インターネットから検索してお問い合わせいただくケースの割合が非常に増えており、あらためて、郡山市内においても一般家庭へのコンピュータの普及率の高さを実感いたします。
日々のクラスの様子をブログを使って不特定多数の方々に発信していく、というアイディアは、開校当初の非常に早い段階で、すでに存在しておりました。
勿論、プリスクールに通う子どもたちの保護者さまにご覧になっていただきたかったということが第一義としてありますが、第二義としては、やはり一つの宣伝効果を狙ってのことでもありました。とにかく一人でも多くの方にワイズプリスクールの存在を知っていただきたい、という強い思いがありました。
2学期からは写真も掲載し始め、更新もほぼ毎日するようになりました。10月ごろには掲載記事も100件を超え、読者も少しずつですが日に日に増えてきていただいております。
この代表日記のほかにもう一つ、楽天ブログで私の個人的な日記を書き始めたこともあり、全国(海外も)のあちらこちらの方たちともお知り合いになりました。そのような方たちが「プリスクール日誌」を読んでくださり、そして応援してくださいます。
一度もお会いしたことのない、郡山から遠く離れたところにいらっしゃる方たちからの応援は、市内での知名度の向上には直結はしませんが、逆に客観的に自己評価ができて非常に心強くなりました。
年度も後半に入ると、この「プリスクール日誌」をご覧になってのお問い合わせをたくさんいただくようになりました。ブログに写真を掲載することの是非については、以前にこの代表日誌にも書きましたが、今でも時々悩むことはあります。でも、子どもたちの生き生きと学ぶ姿に、私たちの日々の教育の在りようをご覧になっていただくことができますので、どのような言葉より説得力があるのです。
その効果は絶大で、まさに「百聞は一見にしかず」とはこのことです。
一方で、想定され得べきマイナス面も指摘できます。
まず第一に、子どもの安全性です。これは、やはりいろいろと心配ではあります。でもこの不安が漠然としたものである以上、講じることができる対策にも限界があります。
そして、不特定多数の方が閲覧できるインターネットに、スクールの企業秘密とも言うべき授業風景を掲載することの危険性です。その日あった出来事をご報告する中で、詳細ではなくとも、私たちの授業内容や制作教材、その他様々なアクティビティのアイディアが無防備に公開されることとなります。
すなわち、この「プリスクール日誌」をご覧になる同業者の方が、私たちのアイディアを良いとお思いになって、ご自分のお教室で採用されることがあるかも知れない、ということです。「隠すこともないが、わざわざ知らせることもないではないか」と心配されて、ご忠告くださる方もいらっしゃいます。
私も一時期考えさせられましたが、私たちが守るべき秘密は、日誌をご覧になって当スクールを知っていただくことに比べれば、さして重要なものではない、という結論に達しました。
私のような若輩が申し上げるのは大変恐縮なのですが、教育は「人」であると考えております。
有能な教師というのは、子どもによって指導の方法をいくらでも編み出すことができるものだと思います。スクール内において、教育に対する理念については一貫性を持たせるべきですが、方法などというのは、その時その時で変えるべきものであり、アイディアなどは、それこそ星の数ほどもあるものです。
私たちには、まねをされてもまねされない自信があります。
そして、どんなによい方法を模倣しても、教師と子どもの間に有機的な(まねできない)関わりが存在しない限り、その方法は、本当の意味では効果を成すことはないと思うのです。
新年度も引き続き、クラスでの子どもたちの様子をブログでお伝えして参ろうと思います。新年度は、クラスの数も増えますし、教師の数も増えますので、スタッフ一同、力を合わせて、多彩なブログをご提供できるよう、最善を尽くして参りたいと思います。
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